
名古屋大学発AIベンチャーの株式会社トライエッティング(愛知県名古屋市)は12月8日、日本政策金融公庫(中小企業事業)のスタートアップ支援資金制度を活用した資金調達を行い、累積調達額が約12.3億円になったと発表した。調達金額は発表されていないが、直近で行った第三者割当増資(2025年7月)後の累積調達額が11.3億円であったことから、約1億円とみられる。
トライエッティングは2016年設立で、需要予測や在庫管理、生産計画最適化を行うためのノーコード予測AI「UMWELT」やシフト自動作成AI「HRBEST」などを主力サービスとしている。これまでシリーズBエクステンションラウンドまで、デットファイナンスや協業先からの出資を含む複数回の資金調達を行っている。
今回活用したスタートアップ支援基金は、J-Startupプログラム選定企業など、一定条件を満たすスタートアップを対象とした融資制度で、トライエッティングは2021年にJ-Startup CENTRALに選定されていることから条件を満たした。同社は既に、同公庫の国民生活事業(新型コロナ対策)でも貸付を受けている。
同社は今回の調達資金を、既存サービスの事業拡大や組織体制の強化に活用するとしている。
(画像は株式会社トライエッティング ウェブサイトより)









