京大から日本初の核融合スタートアップが誕生

京都大学が全額出資する京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都府京都市、以下・iCAP)は1月31日、京都大学エネルギー理工学研究所の教授で核融合研究の第一人者・小西哲之氏が中心となって設立された京都大学発ベンチャー・京都フュージョニアリング株式会社(京都府宇治市、以下・KF社)に対する総額7530万円の投資を行ったと発表した。

KF社は核融合技術に関する日本初のベンチャーで、核融合炉の主要構成部品の設計製作ノウハウを持つ小西教授らの研究成果を活用して、国内外の核融合炉プロジェクトに対して機器やプラント設計を供給することを目指している。

今回の投資は、iCAPを無限責任組合員とする「イノベーション京都2016投資事業有限責任組合」(KYOTO-iCAP1号ファンド)を通じて、設立投資および第三者割当増資引き受けの形で実行された。同時にiCAPはKF社に社外取締役1名を派遣した。

KF社は2019年10月設立(資本金4000万円)。iCAPによると、同社が運営する起業家組織「Entrepreneur Candidate Club」(ECC-iCAP)の会員から経営チームが誕生した4件目の事例といい、外資系コンサルティング会社出身の長尾昂氏が代表取締役を務めている。

画像はiCAPウェブサイトより